#012【経営学】競争戦略 (SCP戦略・RBV)
経営学は、企業の戦略を
①競争戦略(事業戦略)
②企業戦略(広義の多角化戦略)
の2つに大別します。
①は、特定の業界・市場で、企業がどのような戦略をとるか?
②は、複数の業界にまたがってビジネスする企業が、全体としてどのように戦略を進めるか?
を考えます。
①については、競争環境によって、以下を使い分けます
●ポーターの競争戦略(SCP戦略)
産業組織型の競争環境
ポジショニング戦略
ポジショニングとは、業界内の競合と比べて、自社がどのような製品・サービスを顧客に提供していくか? を考えるものです。
ポジションは、差別化戦略とコストリーダーシップ戦略の2種類があります。通常、差別化戦略の方が良いとされています。
競合と差別化した製品・サービスを提供して、顧客に追加価値を提供します
コストリーダーシップ戦略
コスト削減に注力して、競合よりも低価格で市場シェアを狙っていきます
●リソース・ベースト・ビュー
チェンバレン型の競争環境
企業の競争優位に重要なのは、企業の持つ経営資源(リソース)にあるとする考え方です
人材・技術で真似できない強みを磨くことで、安定した高いパフォーマンスを実現する
●リアル・オプション理論
シュンペーター型の競争環境
不確実性が非常に高い事業環境下では、何らかの手段で投資の「柔軟性」を高めれば、事業環境の下振れリスクを抑えつつ、上振れのチャンスを逃さない という発想。
当初の○割規模の投資でとりあえず事業を始め、展開することで市場を学び、何年か後にその市場が不確実性が下がった時に限り追加で投資する。という発想
少額・小規模ロット・短期間の開発で、どんどん製品・サービスを出すことで「下振れリスクを抑え、上振れチャンスを逃さない」考え方です